他にもいっぱいあるテーマ・パーク

ディズニー・ワールドの大成功は、今まで、湿地とオレンジ畑しかなかったフロリダ半島の中心部に新しいテーマ・パーク・ブームを巻き起こすことになった。

ディズニー・ワールドへやってくる大勢の観光客に目をつけた地元の人や全国の資本家達は、そこへ向かう途中にテーマ・パークを作れば、行きか帰りに確実に立ち寄ってもらえるはずだと考えた。ひと儲けしようとする人々がこぞって、テーマ・パーク建設に乗り出したのだ。結果として、フロリダは高速道路のインターチェンジごとにテーマ・パークが作られ、建築ラッシュが一段落した現在、フロリダ州にはなんと六二ものテーマ・パークが存在しているのだ。

これだけの数のテーマ・パークができると、内容的にも充実した所、質の落ちる所と様々だ。今回は中でも、人気、質ともにトップレベルにある、いくつかのテーマ・パークを訪ねてみた。

海の動物を数多く集めた「シーワールド」は、周囲が海に囲まれているフロリダ半島ならではのテーマ・パークだ。以前から「シークオーリアム」と呼ばれる水族館はあるにはあったが「シーワールド」の方は、海に住む動物を主役した大規模な「テーマ・パーク」だ。イルカのショーや、巨大なシャチのショーが人気の的で、ディズニーのテーマ・パークに続き人気ナンバー2なのだ。

雄大な自然と海に囲まれているフロリダ半島で、海に住む動物や、アメリカ人に囲まれていると、彼等の捕鯨反対運動に賛同したくなるような気持ちになってしまった。

一時日本で評判になった、いかにもアメリカらしいテーマ・パークは「サイプレス・ガーデン」だ。サイプレスの木の生い茂るいかにもアメリカ南部、といった植物園のような公園を散歩した後は、世界中のアマチュア・チャンピオンたちの、第一級の美しい水上スキーのショーが見れる。

また、一年中アメリカを回っている、華麗なサーカスのテーマ・パーク、「サーカス・ワールド」の本拠地もフロリダだ。冬の間はここにテントをはってショーを見せてくれる。もう一つ、フロリダ半島の東側にあるケープ・カナベラルのケネディー・スペース・センターは、アメリカの宇宙開発ロケットや、スペース・シャトルの打ち上げ基地として知られている所だ。その打ち上げ基地に付属して建てられている「スペース・ポートUS」も、宇宙開発をテーマとした一種のテーマ・パーク。ここは、アメリカ航空宇宙局=NASAの仕事を一般の人にPRする目的も持っており、実際、宇宙開発の際に使用された展示品も多いので、人工的なものが多いテーマ・パークの中では異色なタイプだ。もちろんその辺が人気の秘密でもあるのだ。

以前、フロリダ半島を回り、テーマ・パークの撮影をしていた折りに、たまたまNASAのロケットの打ち上げに立ち会うチャンスがあった。前の晩は、キャンピングカーを、近くの入江をはさんだところに止め、そこで一晩オートキャンプをしたのだ。もちろんロケットの打ち上げも感動的だったが、テーマ・パークの事を思い出す時、まず最初に頭に浮かぶのは、前の晩にカの大群に襲われて一晩中眠れなかったことだ。考えて見れば当たり前で、その入江の名前は「モスキート・ラングーン」だったのだ。

オーランド郊外の「シーワールド」の一番人気は「キラー・ホエール」と呼ばれるシャチのショーだ。

人間に近い知能をもつといわれるシャチの芸は多彩だ。シーワールドで。

海に住む野生動物がアメリカで人気なのも、シャチやオットセイ、アシカなどが素晴らしい芸を見せてくれるからだろう。シーワールドで。

「ホエール(鯨)」も「キラー・ホエール(シャチ)」も、アメリカ人にとっては同じようなもの。このあたりが捕鯨反対の原点だ。

以前「サントリー」のコマーシャルで評判になった「サイプレス・ガーデン」の水上スキーのショー。いかにもアメリカらしいシーンだ。

以前はフロリダ半島の西海岸の都市サラソタに本拠地のあった「リング・リング・ブラザーズ」。現在はテーマ・パークのブームにのって、オーランド近くに「サーカス・ワールド」を開設した。

リング・リング・ブラザーズの経営するテーマパークでも、あの「ドサ回り」で使うサーカスのテントをテーマパークの真ん中にすえて、古き良き時代のサーカスの雰囲気を楽しませてくれる。

サーカスのピエロになった気分でメーキャップをしてもらう子供達。

サーカスの一番の主役はなんといってもピエロ。

NASAのケネディー・スペース・センターの打ち上げ基地に隣接するテーマ・パークは、フロリダ半島の観光の目玉のひとつだ。

ケネディー・スペース・センターで打ち上げられた歴代のロケットの本物が展示されている。人工的に作られた展示物が多い他のテーマパークとはここが違う。

宇宙へ飛び立つ本物のロケットも見ることができる。ケネディー・スペース・センターのロケット打ち上げの瞬間。

≪≪前へ  目次  次へ≫≫