アメリカ西部 目次
グランドキャニオンのあるアリゾナ州は、サンタフェで有名なニューメキシコ州、カナディアンロッキーが美しいモンタナ州、世界初の国立公園があるワイオミング州などと共に、インディアン文化が色濃く残る地方。スキーヤーはコロラド州に、ギャンブラーはネバダ州。そして自然派が集まるのはユタ州だ。アイダホ州はおなじみアイダホ・ポテトの産地。オクラホマ州とテキサス州は、アメリカを代表する石油の州だ。インディアン文化と西部開拓の伝統、そして大自然の数々をもったアメリカ西部。ここでは世界の歴史の縮図を見ることができる。
アリゾナ州
地球の表面に刻まれた巨大なしわ、グランド・キャニオン。インディアン文化とスペイン文化、西部開拓時代の伝統を色濃く残しながら、地球の未来の姿も予感させてくれる州だ。
深さ1.6キロ、幅28キロ、世界一の谷、グランド・キャニオン
ニューメキシコ州
インディアン文化、メキシコ・スペイン文化の影響が色濃く残る非常にユニークな州。ウランが産出され、原子力エネルギー、ロケットの研究開発では全米のトップを走る。
コロラド州
ロッキー山脈の麓の山岳地帯にあり、州平均の標高はなんと2千メートル。夏は避暑地として、冬はスキーリゾートとして、世界中から観光客を集める、一大社交場だ。
ユタ州
開拓が困難なほどの厳しい環境を持った砂漠地帯も、今日では大自然を残している重要な土地として見直されている。西部開拓時代から、モルモン教徒とともに歩んできた州だ。
ネバダ州
ラスベガスやリノは、コンベンション都市としての不動の地位を築き、その昔、金銀銅の産地として栄えたブーム・タウンは、ゴーストタウンとして再び脚光を浴びている。
アイダホ州
日本でもおなじみのポテトの産地。乾燥気味の土壌に最適のポテトが主な農作物だが、最近では灌漑が進み、大麦、小麦、豆、玉葱などの生産も目に見えて増えてきた。
モンタナ州
野生動物の生活の場所に人間がおじゃましているといった感じのこの州は、日本の国土と同じ位の広さの所に、人口がわずか80万人。高低差の大きい、美しい山々が魅力だ。
ワイオミング州
アラスカ州に次いで人口の少ない州。世界で最初に制定されたイエローストーン国立公園を持つ自然保護の州では、大勢のカウボーイと、進んだ考えの人々が暮らしている。
オクラホマ州
20世紀に入って油田が発見されるまでは、他の州から強制的に連れてこられた大勢のインディアン達が細々と暮らす、不毛の赤い土地が続いているだけの州だった。
テキサス州
アラスカ州に次ぐ広さを持つテキサス州は、アメリカ一の石油の産出量を誇る所。昔から、負けず嫌いで大きいことが大好きな気質を持っており、彼等の話す「ホラ話」は有名。