リゾートらしい島、マウイ島

 マウイ島は、ハワイ島と同じく、標高3055メートルのハレアカラ火山という活火山を中心とした島。この山と、もう一つ、プウククイ山がくっついてきれいなひょうたん型をつくっている。

 島内にはその昔、砂糖きびを運んだ砂糖きび列車を利用した観光鉄道が走り、近くには三日月型の珊瑚礁の島、モロキニ島もある。捕鯨の港だったラハイナ港と、ホエール・ウォッチングの観光船、ゴルフ・リゾートのカアナパリ・リゾート、カパルア・リゾート、ワイレア・リゾート、マケナ・リゾートとあらゆることが楽しめるマウイ島は、これからのハワイ観光の中心になりそうだ。

 ハワイ第二の大きさの島といっても、観光スポットは、西側のウェスト・マウイに集中しているので、レンタカーでのドライブは簡単。空港でピックアップすると、あっというまにカアナパリ・リゾートに到着した。

 近くのラハイナ海岸で、ハワイ名物の「ルアル」というパーティが行われるというので参加することにした。夕方、浜辺で寛いでいる地元の人々を見ながら、ここで夕日をのんびり見るのもいいなと思いつつ会場へ。こちらは一変、ブタの丸焼きがドンと乗っている派手なパーティーだ。

 バイキング・スタイルのパーティーの料理を覗くと、アヒマヒの刺身やフライといった良く知られるハワイ料理の他は、天ぷら、のり巻き、いなり寿司など、日本料理がずらりとならんでいる。人口の四分の一は日系人だと言われるハワイでは、これらの料理も立派な地元料理なのだろう。

ひょうたん形をしたマウイ島の沖に、三日月形の小さなモロキニ島がある。ここは、スノーケル、スキューバ・ダイビング、ホエール・ウォッチングなどマリン・レジャーのメッカだ。

ハワイ諸島の中でも、観光施設が充実しているマウイ島。観光ヘリコプターに乗れば、ハレアカラ火山の山頂や、火口原も眼下に見ることができる。

活発に活動を続けるハレアカラ火山だけでなく、活動が収まり、このような滝をつくっている山もある。ウェスト・マウイのホノコハウ滝。

標高3055メートルのハレアカラ火山の山頂には測候所があり、サイエンス・シティーと呼ばれている。中には、宇宙衛星の追跡基地や、ハワイ大学のリサーチ・センターが作られている。

マウイ島の飛行場の町カフルイは、砂糖きびやパイナップル産業が盛んな所。この島では、今でも砂糖きび列車が観光用として元気に走っている。

乾燥した土地に潅漑用水を引いた砂糖きび畑。このあたりは集約農業が進んだ農地が多いのが特徴。マウイ島は、日系人35%、白人系30%、フィリピン系17%、ハワイアンが12%。日系人の割合が一番多い島だ。

ヘリコプターから見ると、色合いの違いで区別できる。こちらはパイナップル畑の農場。ウェスト・マウイで。

細部にまで手入れが行き届いたパイナップル農場。日本のような集約的な農業を取り入れて、効率良い収穫をあげようとしている。

昔、砂糖きび畑の真ん中を走っていた収穫用の貨物列車が、現在観光用の「シュガー・ケイン・トレイン」となっている。

ラハイナ・カアーナパリ・アンド・パシフィック・レイルロード(LK&P.R.R.)は、トロッコのような小さな軌道の鉄道。1890年から1910年の間活躍。

マウイ島のラハイナ港は1800年代、捕鯨の中心基地として栄えていた。パイオニア・インや、スモールボート・ハーバー」と呼ばれるマリーナは、港町の雰囲気がいっぱいに漂う所。

大きなバンヤンの木が真ん中にそびえる、ラハイナの中央公園広場の前には、1901年に建てられたホテル、パイオニア・インがある。ラハイナが捕鯨の町だったころの名残を残す建物の一つだ。

ラハイナでも毎週のように開催されるルアウ・パーティー。食事の後は、ポリネシアの火踊り。

505フロント・ストリートにあるショッピングセンター前のビーチ。ルアウ・パーティーのフラダンサー。

ラハイナのスモール・ボート・ハーバー。ここは、別荘族がもっている自分のヨットやモーターボートではなく、地元の漁師が観光客を乗せるための商売用のチャーター・ボートが多い。

マウイ島のリゾートの中心地、カアナパリ地区。右からシェラトン・マウイ、カアナパリ・ビーチ・ホテル、ザ・ホエーラー、ホエーラース・ビレッジ、カアナパリ・アリイ、マウイ・マリオットなどのホテルやショッピングセンターが続く。手間のゴルフ場は、ローヤル・カアナパリ・ゴルフ・コース。

カアナパリ・リゾートの奥にあるのが、ローヤル・ラハイナ・リゾート・ホテル。客室のバルコニーからはホテル専用のプールと太平洋が一望できる。

手入れの行き届いた、ローヤル・ラハイナ・リゾートのデッキ・ゴルフ場。

カアナパリ・リゾートの北にある、カパルア・ベイ・ホテルのゴルフ場。

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