アメリカ北東部 目次 「ビッグアップル」ニューヨーク。そこは、アメリカの中心であると同時に地球の中心地。ニューヨークから南は、ニュージャージー、ペンシルベニア、デラウェア、メリーランドと続く巨大なメガロポリス。そしてその先にあるのが、政治を行うために作られた都市、ワシントンD.C.だ。そしてニューヨークの北に広がっているのは、コネチカット、ロードアイランド、マサチューセッツ、バーモント、ニューハンプシャーの各州。ここにはニューイングランド地方独特の、美しい自然と古い街並みがある。小さな州がたくさん集まってできた『アメリカ北東部』は、身近なようでいて、意外に知られていない穴場が見つけられる地方だ。
ニューヨーク州
世界の金融・経済・文化の中心となる、文字通り世界一の都市、ニューヨーク市には国連本部もある。一方郊外には、緑豊かな自然と、美しい海岸線も持っている州だ。
ニュージャージー州
のどかなガーデン・ステイトだったニュージャージー州も、ニューヨーク郊外の住宅地として、近郊の工業地帯として、ニューヨークの企業の脱出先として、日々変化している。
コネチカット州
早くから近代工業が栄えてきた州。最近は最先端技術の会社、保険会社を筆頭に、ニューヨークから数多くの会社が移転してきている。また、郊外の高級住宅街も有名。
ロードアイランド州
東京都の面積ととほぼ同じ広さを持つ、アメリカ一小さい州。大西洋岸のナラガンセット湾を中心として、漁業やマリーン・レジャーをおもな産業とする、海洋州でもある。
マサチューセッツ州
イギリス文化を基盤にした、古い歴史を持つこの州は、北東部の「精神的なよりどころ」。ハーバード大学など、優秀な教育機関を多く持つことでも知られている。
バーモント州
日本の北海道に似た気候を持つバーモント州は、フランス語で、「緑の山の州」意味。その名の通り、四季を通じて、豊かな自然と緑に囲まれた、とても美しい州だ。
ニューハンプシャー州
典型的な「ニューイングランド」の州で、まるで、イギリスの田園地方のようだ。ポーツマス条約、ブレトンウッズ協定、そして大統領の予備選挙などでも知られる。
メイン州
アメリカ人にとってのごちそう、ステーキとロブスター。その片方、ロブスターの名産地、メイン州は、最近、ファクトリー・アウトレットの町としても注目されている。
ペンシルバニア州
独立宣言書のインディペンデンス・ホール、自由の鐘のフィラデルフィア、近代工業と公害のピッツバーグ、スリーマイル島の原発事故と、ニュースには事欠かない州だ。
デラウェア州
州の大きさでは49番目だが、合衆国憲法を最初に受け入れたことから、第一番目の州(ファースト・ステイト)とよばれている。ここは化学工業の中心地で人口密度も高い。
メリーランド州
ワシントンD.C.に隣接しているため、そのベッドタウンとして、めざましい発展をとげている。また、貿易港ボルティモアは、アメリカ・メガロポリスの中核をなしている。
ワシントンD.C.
ワシントンD.C.はその他の50州とは別格の、コロンビア特別区に指定されている。ここは、ここに住む人々だけの土地ではなく、アメリカ合衆国民全員の土地なのだ。