1600年代から続く東部の名門校

学問の州、マサチューセッツには、驚くほど多くの名門校が存在する。その中でも、やはり代表はなんといっても、350年以上の伝統を誇るハーバード大学だ。なるべく多くの学校を撮影しようしていた私も、まず最初は、ハーバード大学から訪ねてみることにした。

日本の大学は、まず正門があって、その中がキャンパスといった所がほとんどだが、アメリカの場合は、正門などの仕切りがない、自由な雰囲気の大学が多い。しかし、ハーバード大学には、日本と同じく、いやそれ以上にあちこちに門がある。地下鉄の出口をでると、まわり中、門だらけで、いったいどれが正門なのかわからないほどなのだ。やはり正門から入ってみたかった私は、学生達にどれが正門か聞いてみたが、どれが正門なのかはだれもわからなかった。

しかたがないので、適当な門から、実際に中に入ってみることにした。するとハーバード・ヤードという有名な広場の手前に、ジョン・ハーバードの像がある。どうも今入ってきた所が正門だったらしい。門の多さで、厳しく警備されているのかと、少々不安があったのだが、中での雰囲気はいたって自由。撮影もなんの自由にすることができたのだ。

すぐ近くにあるのバーバード・ビジネス・スクールは、最近日本でも注目されている所。ここで経営学修士号を取得すれば、どんな会社にも就職できるという評判さえあるほどだ。ところがこちらは、同じ名門でもさっきのハーバード大学とは大違い。キャンパス内はお堅い雰囲気。キャンパスでの撮影もいっさい禁止されてしまった。

そして有名なMIT、マサチューセッツ工科大学へ。ハーバード大学に遅れること225年、一八六一年創立のこの大学も、アメリカのみならず、世界的に有名な所だ。

数え切れないほどの学校数があるボストン近辺には、このほかにも、一八三九年創立のマンモス大学、ボストン・ユニバーシティ、一八六三年創立のボストン・カレッジ、1879年創立の女子大、ラドクリフ・カレッジ、歯学部で有名なタフツ大学など、名門校が軒並みある。合計の学生の数を考えただけでも、なるほど学問の町だと実感できる。

また、ボストン以外にも名門校はたくさんある。州西部のノースハンプトン付近には、同志社大学の姉妹校、アマースト・カレッジ。ここはハーバード大学、イエール大学に並び称されるほどの有名大学だ。州立のユニバーシティ・オブ・マサチューセッツ、女子大の名門校、スミス・カレッジもこの町の自慢だ。

ボストンの地下鉄で、チャールズ川の下をくぐり、ハーバードという駅で降りると、目の前がハーバード大学だ。

ハーバード・スクエアの真ん中には、学生相手に雑誌を売る書店がある。

ハーバード大学前のケンブリッジの町並み。最近は、自由な雰囲気、おしゃれな店なども増えているようだ。全米から集まってくる学生のために、旅行代理店の数も多い。

これが正門。中にはジョン・ハーバードの像がある。

バーバード・ヤードと呼ばれる広場は、正門を入った正面の建物のすぐ後ろにある。

ピューリタンの牧師、ジョン・ハーバードが基金と蔵書を寄付したことで、大学の基礎が固まった。

裏口の門。ハーバード大学には、このような門がキャンパスを取り囲むようにいくつもある。

常にアメリカの大学教育の先頭を走るハーバード大学。最近は女子学生の数もかなり増えているという。

ハーバード大学から、チャールズ川を渡ってすぐのところにある,ハーバード・ビジネス・スクール。

MBA、マスター・オブ・ビジネス・アドミニストレーションで知られる、ハーバード・ビジネス・スクールのキャンパス。

理工学部系の大学を代表する,MIT、マサチューセッツ工科大学のキャンパス。チャールズ川にかかる橋、ハーバード・ブリッジを渡って、ケンブリッジに入ると両側がキャンパスだ。

MITのキャンパス。遠方に見えるのは「クレスジ・オーディトリアム」。

1861年に創立されたMIT。このドームがある建物が大学のシンボル。

市電が走るコモンウェルス・アベニュの大通りに面してそびえるキャンパスが、学生数2万7000人を誇る、マンモス大学、ボストン・ユニバーシティ。

ボストン・ユニバーシティは、その学生数の多さのため、現在ではボストンの町の一角を占めるほどの規模をほこるまでになってきている。

歯学部の大学としてその基礎を築いた、タフツ大学。現在はほかの学部も含めて、東部を代表する名門校になっている。

次々と学部を増やし、キャンパスも広げている大学では、このようなキャンパス地図を掲示している。

ハーバード大学に付属した女子大として、1879年に創立されたラドクリフ・カレッジ。

最近の女子大では、既婚者や子供を持っている学生のための配慮も十分にされている。

ボストン・カレッジでは、広大なキャンパスの奥に、イギリスのゴシック調の大きな図書館が現存していた。

キャンパス内の「ドミトリー」と呼ばれる、学生寮で生活する、ボストン・カレッジの学生。一人一部屋、2DKの広い部屋に電話もある、快適な生活だ。

同志社大学の姉妹校担っている、アマースト・カレッジがある、州西部、アマーストの町。アパラチア山脈の中程にある美しいこの町は、マサチューセッツ州の中でも、秋の紅葉や冬景色がもっとも美しい地方だ。

アマーストの町の真ん中にある公園、アマースト・グリーンに面して建つ、ロード・ジェフリー・インは、この町のシンボルとして、みんなから愛されている。

学生数が1500人と、小数精鋭主義のアマースト・カレッジは1821年の創立。第30代大統領、クーリッジの母校としても知られている。

姉妹校の同志社大学には、それを記念した「アマースト・ハウス」というニューイングランドスタイルの貴重な建物があって、現在は留学性達の寮として使用されている。

アマーストの西にあるのが、ノーザンプトンの町。ここは1871年に創立された、スミス・カレッジのパラダイス・ポンド。ローリング・クラブの練習中だ。

スミス・カレッジは舞台芸術の教育で知られる所だ。

スミス・カレッジのまわりにもおゃれなブティックが軒をならべる。

ユニバーシティ・オブ・マサチューセッツ。ここにあるファインアーツ・センター・アンド・ギャラリーでは、国際的な舞台やコンサートなども上演されている。

ユニバーシティ・オブ・マサチューセッツは、学生数が2万5000人。アマーストには、ここの他にも、マウント・ホリヨーク・カレッジ、ハンプシャー・カレッジ、ディアフィールド・アカデミーといった、個性的な名門校がたくさんあり、ボストンに次ぐ、学生の町となっている。

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